倒立虚像

作詞/Jam 作曲/Jam&ほっC

青白く透明な世界を映した

水溜り一足で飛び越えていった

少年が抱えた空っぽの水槽は

揺れていた木漏れ日の光で満ちたんだ

 

伸ばした手の先は意外に短く

届かないあの空を仰いで見ていた

覚えたスケールを胸に抱えて

溢れ出た光は無常にも漏れた

 

掻き鳴らされた六弦の声

 

手にふれた感触も

目に映る情景も

すべて消えてなくなる

歪めて見てた

頼りない現実が

この空を少しだけ覆い隠す

 

孤独を知ってしまったその刹那

世界が愛おしく思えたんだ

こんなにも醜い世界なのに

こんなにも

 

手にふれた感触も

目に映る情景も

すべて消えてなくなる

歪めて見てた

頼りない現実が

この空を少しだけ覆い隠す

 

少年は背の高い大人に変わって

それでもあの空を掴めずにいたんだ

空っぽの水槽は覚えすぎていた

スケールが溢れて未来を作った

 

手にふれた感触も

目に映る情景も

この街に色を付ける

想い焦がれてた

あの空でさえも

気付いた時にはもう目の前だろう

 

そこにあるんだろう

 

気付いてたんだろう

 

倒立虚像

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